#ClimateStrike in Vancouverに参加してみて

 

 

 

今回は、2019年9月27日にバンクーバーで行われた気候変動、環境に関するデモ(Climate Strike)に参加して、感じたことを書きたいと思います。

最初に言っておきますが、環境問題について無知で書いてます。

すみません。

 

 

まずはこのデモはどういったデモなのか、

なにに対して声を上げて、何を主張するデモなのか。

ってところをお話しします。

 

 

今年9月23日、NYで行われた国連気候変動サミットで、ある16歳の少女が出席し、各国の政府に対し怒りのスピーチを行ったことがきっかけです。

そのスピーチ動画がネットで拡散されて、今回の大規模デモが世界各国で行われました。

サミット前の9月20日にもデモが行われてまいたが、

このスピーチ効果もあり、27日のデモはより規模の大きいデモとなりました。

そのスピーチ内容がこちらです

 
 
彼女は、スウェーデン出身のグレタ・トゥーベリさんで、
若干16歳にして環境保護活動家をしてします。
 
 
私自身、環境問題に関して無関心ではないのですが、ほぼ無知です。
 
ですが彼女の主張には、すごく共感できました。
彼女の主張をざっくり大まかにいうと、
人間の私利私欲の為に環境を破壊するな
各国の政府は、お金や自国の経済の事しか考えず、環境問題に誰も目を向けない
 
といった主張です。
 
 
そしてこのスピーチがきっかけで9月27日の金曜日、世界各地で大規模の
#climatestrike デモが行われました。
 
このデモは、私が参加したカナダのバンクーバーだけでなく、
世界の大都市でも行われ、760万人もの人が参加されたようで、
この規模の環境問題に関するデモは史上初だそうです。
中でも、イタリアやカナダでは100万人を超える人たちがこのデモに参加されたみたいです。カナダのモントリオールでは、市民150万人中、50万もの人が参加されたみたいです。
日本では数百人だったそうですが、、、、、、、
 
 
 
 
私もこの世界のムーブメントになっている #climatestlikeに参加してきました。
 
こんな感じでした。
 
 

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この日は金曜日の昼だったので、多くの学生が学校で授業を受けたり、サラリーマンが仕事をしている時間だったはずですが、
小学生くらいの子供から80歳くらいのおじいちゃんおばあちゃんまで幅広い世代の方たちが参加していました。特に若者が非常に多かった印象があります。
 
学校では今日は出席せず、デモに参加しなさいと言われたそうです。
これからを生きる若者として声を上げてきなさい
と言われたのか
自己主張の場として、練習してきなさい
と言われたのかはわかりませんが、
自分は約2時間デモに参加して、学生くらいの若者がものすごいエネルギーで一人一人違った目線での主張をしていて、終始圧倒されてました。実際にリアルで体感して、
すごく熱意が伝わってきました。
 
デモ参加後、デモ行進を一目見た友人らとこの話題になると
学生らは学校に言われて参加しただけらしいよ
って話を何度か聞かされましたが
私には全くそうは感じませんでした。
 
カナダでは環境大国と言われるほど環境問題に積極的に取り組んでいる国です。
その環境大国だからなのか、学校でも環境問題に関するテーマを扱い、みんなで議論するといった授業を行うと聞きました。学校で環境に対する知識を身に着けさせ、一人一人が考える時間を作っているからこそ、学校側がこのデモに参加しなさいと言い、そして参加した学生は一人一人の主張があるんだなと感じます。
 
学校に行けって無理やり言われたから来ました感は一切感じませんでしたし
そもそもこのデモに参加したところでデモに参加したっていう証明はありませんし、
行かなくても学校側にバレないと思うんですよね。
もしかしたら自分の主張を段ボールに書いて、写真を撮り次の授業の時、写真を見せなさいっていう指令があったかはわかりませんが、、、、
 
ただやらされている感やっつけ感や全く感じませんでした。
 
そして私自身、デモの流れから抜け出せずバイトに30分くらい遅刻してしまったのですが、遅刻の連絡をした際も、マネージャーから良いことですね。頑張ってきてください。という返事が来たことも海外らしいなーというかカナダらしいなーと感じました。
勿論遅刻はよくないことですが、この国ではデモは、自分を主張する場であり、参加することは意味のあることだと周知されている気がしました。
だから学校も仕事も休んで参加する人が多いんだと思います。
 
自分が参加したVancouverのデモでは、
ダウンタウンから少し離れたCity Hallという場所からダウンタウンに向けて歩いていくというルートでした。大人数なので車道は歩行者天国になり、もちろんバスもその時間帯だけ運休されてました。

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日本人の感覚だとマジ迷惑、、、、
と感じるかもしれませんが現地カナダの反応は全然違います。
 
カナダの大統領もご家族でこのデモに参加されてましたし、
バンクーバー市長や警視庁トップもSNSで称賛されてます。
 
日本で大規模のデモが起こらないのは、
人に迷惑はかけてはならないという教えがあるかもしれませんね。
 
 
 ここからは
私がこのデモに参加して感じたことについて話します。
おもに2つあります。
 
 
 ①日本人の環境に対する意識が世界と比べてはるかに低い。
 現場にいる学生の熱量が本当にすごかったです。
日本人やったら、学校休んで気候変動デモに参加するゆうたら
両親には止められるでしょうし、周りから変わってる子と思われるでしょう。
でもカナダでは、それが当たり前のことでごく普通の事でした。
中学生、高校生くらいの子が各自、自分の主張を書いた段ボールを頭の上に掲げ、世界に訴えかけているような熱量で声をだしているという日本では考えられない光景に驚愕しました。日本じゃあり得ない、、、
地球上で26年間生活してきた人間として、特に環境問題の知識もなく、主張がないことに情けない気持ちでいっぱいになりました
 
 
 
この差は、前述でも書いた通り各国の学校教育による違いだと私は感じます。
私が受けてきた学校教育の事しか語れませんが、
環境問題について考える時間は限りなく0に近いくらいなかったです。
社会の授業で少し環境問題の知識を与えられましたが、
その問題はすごく遠い問題であって、自分らには関係のない問題かの様に教えられました。子供の頃に環境に対する知識や議論をしたことがなく育ってきたので、
大人になっても考える時間がないんだと思います。
ですが、これは教育だけの問題でなく、報道にも大きな問題があると考えます。
今回のグレタさんのスピーチやデモに関するニュースもほとんど報道されていません。
 
TV局は視聴率を稼ぐのに必死ですから、環境問題についての教育を受けてこず、どこか遠い国の他人の問題だと思っている日本国民相手にTVで流しても視聴率は稼げません。
 
そういった国民に対して、環境問題に注力する政治家が現れても、選挙でなかなか勝てませんし環境問題になかなか触れません。
 
なのでこの日本国民が環境問題に対して無関心である根本的な原因は、学校教育である感じます。環境問題に興味を持つ人が増えれば、TV報道も増えますし、政治家や専門家による活動も活発的に行われると思います。
 
 
 
日本人の環境に対する意識について少し私の実体験を交えて話します。
 
私は今バンクーバーにあるお土産屋さんで働いています。
 
お土産屋なのでカナディアンだけでなく、様々な国の観光客が来店されますし、日本人のお客さんも多数いらっしゃいます。
 
もちろんどのお客さんがどこ出身なのかわかりませんし、全員がそうではありませんが、日本人以外プラスチックバッグをもらわない人がすごく多いです。
 
日本人はたしかに小分け文化がありますから、
 
人数分下さい
小分け用のバッグ18枚下さい
とか平気で言ってきます。(3アイテムしか買ってないのに)
その時は私たちも渡しません。
 
日本人は特に必要がなくても一応もらっておくみたいな考えがあると思います。(僕もそうでした。タダやし、、、みたいな)
ですがその他海外の方々は、手持ちのバッグに入らないなど必要な時にだけプラスチックバッグを受け取ります。中には、紙バッグだったら受け取るよっていう方もちらほらいらっしゃいます。もちろん全員が全員って話ではありませんが
 
この差について単なる文化の違いなのかなと思っていましたが、この世界的ムーブメントになっているClimate Strikeを目の当たりすると、環境に対する一人一人の意識の違いだと私は感じます。
 
 
 
 
②自分も地球で暮らす人間であり、当事者であり、
その当事者一人一人の行動が世界を変えることができる
 
 
私は今まで日本が抱えている問題ばかりに目を向けてきました。
これは自分が日本人であり、日本に住む当事者だったからです。
自分の人生にかかわる、将来の自分の子供、そしてその子供にもかかわる問題だから勉強してきました。
 
ですが、この地球規模の問題も、まさに当事者なのです。
分母の数は日本の問題に比べ約70倍近くあるので
少し遠い話なのかもしれませんが、地球に住んでいる人間である以上、
全員が当事者です。
 
日本人にとって、デモってなんか怖いっていうイメージがあります。
これは今までの自分の勝手なイメージですが、
右翼団体が車道のど真ん中で行進し、大音量で音楽を流したり、大きな声をあげたりとできるだけ近づかないようにしていました。
もちろんこれもデモの一種なのですが、どうしても右翼団体のイメージが先についてしまいがちです。
 
少し話はそれますが
 
2カ月ほど前から香港で大規模なデモが行われてます。
このデモの目的は、香港に住む香港人の自由が中国に奪われて行っていることによるデモです。ここ数年で徐々に香港に住む人たちの自由が中国共産党によってて奪われてます。
そして今回、特に問題となったのが逃亡犯条例という法律です。
中国共産党に支配された香港警察によって香港国内で捕まった人を中国に引き渡すことができるという法律です。これは、もし香港内で中国の不利益になることや批判すれば香港警察が捕まえ、中国で裁くことができるようになるということです。こういった香港人の表現の自由や言論の自由を奪うような法律に対し、声を上げたのが今回の香港でもです。香港警察は事実上、中国共産党の支配下にあるので暴力や様々な薬を使ってデモ団体を排除してます。つい先日警察がデモ隊の胸に発砲した動画も拡散されてました。香港警察は非人道的なやり方で鎮圧しています
そしてこのデモが過熱しどんどん大きくなってきたこともあり、香港政府が逃亡犯条例の凍結させました。これは間違いなくデモの成果であり、香港人が命を懸けて戦った結果だと思いますが、これは逃亡犯条例が一旦廃止になっただけで、香港の人たちは今もなおデモ活動を行い、香港人の自由の為に今日も戦ってます。
 
彼らは当事者として、
誰かが動くだろうとか、何とかなるだろう
ではなく、危険を承知で声を上げています。
 
 
 
日本では、世界的にみてもデモが非常に少ないです。(昔は結構ありました)
今回の消費増税に関して海外の専門家は、口をそろえてこう言います。
「なぜ誰も声を上げない、なぜデモをおこさないのかわからない」と
これは主張が少ない日本だからという理由もありますが、
今回は日本の洗脳報道によって、消費増税は善だ、仕方ないとされているのでみんな納得させられているからです。
デモや署名活動、SNSやインターネットを通じた情報発信など一人一人の意識が変り、行動を起こせば必ず変化を起こせると今回感じました。
 
日本人は特に自分のお土産屋の体験談の話にしても、選挙の投票率にしても
自分一人がやったところで変わりはしないと思っている気がします。
投票率49%という数字が物語ってます
 
 
 
今回のデモが今後どれだけ世界の環境問題に影響するかはわかりませんが、
私の様に無知な人間に、改めて考えさせる機会を与えたことは大きな第一歩だと感じます。
日本では、小泉進次郎のような環境に対して無知な人間を環境大臣に任命し
世界の舞台で大恥をかいたり、今更プラスチックバッグを有料化しようとか言っちゃってます。本当に恥ずかしいです。
カナダでは、プラスチックストローの禁止が決まりましたし、インドでも2022年にプラスチックバッグの禁止を発表してます。すごいセクシーですね。
 
日本の環境大臣がこのレベルですから、国策としても期待できませんし、国民の意識もなかなか変わらないでしょう。
今回のグレタさんのスピーチはSNSで拡散されてますが、日本では批判的なコメントばかり見受けられます。
 
顔が怖い
裏に企業が絡んでいるんじゃないか
黙って学校に行け
 
本当に悲しくなりました。
これが日本の現実なんだと、痛感させられました
 
環境問題を遠いところに置き、本質である環境問題とは全く関係のない部分を指摘し、
16歳の女の子がなんか勝手に怒っているで終わらせる。
 
なぜ本質について触れようとしないのか
なぜ彼女の言葉に耳を傾けないのか
 
わかりません。
 
グレタさんも主張するように地球の環境問題、過渡期にきているといわれています。
 
人間が豊かに暮らすためには自然の破壊、生態系の悪影響も付きまとってきます。
それはわかります。
だから人間は、少しでもそれを抑制するためにより環境に負荷がかからないものに代替していく動きが必要です。石油や石炭ではなく、再生可能エネルギー(電力、風力、火力)へ代用、プラスチックバッグから紙バッグへ等、まずは政府主導で動かなければなりません。人間が暮らすことのできない地球になる前に。
 
 
各国の政府が自国の経済の為に自然、生態系を破壊し人間が暮らせない地球になってしまったら元もこもありません。
経済的側面、環境への配慮にはバランスが必要だと思います
 
っていうようなことをデモに参加している中学生くらいの子でさえも主張していたことに意識高すぎて完全に度肝抜かれました。
世界では当たり前なのかもしれません
 
 
 
今回のグレタさんのスピーチ、デモを通じて私のように環境問題について考えさせられた人は世界中にいるはずです。
そういった意味で、今回のデモは世界中に大きな影響を与えたでしょう
 
最後に、、
日本の政治経済も地球の問題もパイが違うだけで
当事者なんです。
これらの問題の根本的な原因は、当事者の意識の低さであり、
逆に言えば、一人一人の意識が向上すれば、大きな力となり
政府は現状の問題に真摯に取り組み始め、世の中が変わると思います。
今回のデモを通して、当事者一人一人が意識することの重要性について改めて考えさせられました。
 
 
 
私自身もっともっと勉強していこうと思います。
 
 
 
 
 
 
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#環境問題 #地球温暖化 #デモ