ホリエモンの発言に対しての個人的な意見
つい先日、実業家のホリエモンがTwitter上で
「12年勤務で手取り14万円や、日本終わってるw」
とのツイートに対し、
「お前が終わってんだよw」
と発言し、賛否両論を呼びました。
https://www.sanspo.com/geino/news/20191007/geo19100714210015-n1.html
この物議をかもした発言に対して、私個人の意見を述べたいと思います。
まずこの「12年勤務で手取り14万」の方は栄養士だそうです。
ホリエモンの発言を肯定する人の意見としては
努力してないお前が悪い
転職したらええやん
その職種を選んだお前が悪い
といった意見がよく見受けられました。
日本では、栄養士に限らず、国にとって大事な人材である
保育士や介護士の方々も低賃金で働かされています。
少し保育士にフォーカスして話します。
私は一年間海外で生活し、保育士の資格を持ち日本の保育士で働いていた人に何人も会いました。この人たちが保育士を辞めて海外に来た理由は、
子供が好きで保育士やっていたけど、日本の保育園の給料や労働環境が酷いため
退職し海外でベビーシッターなどの仕事をしに来たっていう人がほとんどでした。
ちなみに以前保育士をしていた友人が、オーストラリアでベビーシッターとして週3で一日8時間ほど働いた方が日本で保育士として働くより給料いいって言ってましたw
私が以前交際していた保育士の方も、私と交際中に退職したので様々な苦悩を聞きました。
子供を親に返した後の残業、先輩からのモラハラ、モンスターペアレント、
小さい子供を預かる重い責任、小さい子供と接する上でのストレスも付きまといます。各現場で様々な問題があると思います
もちろん給料が少ないからと言って、副業できる時間も体力もあるわけありません
それなのに手取り15万以下の人がざらにいます。
これだけ大変な仕事なのに、この低賃金。
働く本人が悪いのか。
絶対に違いますよね。
保育士の職を選んだ方は、子供が好きという理由で選択した方が多いと思いますが、労働環境や低賃金に耐え切れず辞めていってしまします。
現に今日本では保育士の資格を持ちながら、保育士として働いていない人が
50万人近くいるといわれてます。
この人数は、子供が好きで保育士を目指し資格を取得したにもかかわらず
働かない、働けないという選択を強いられている方々だと私は思います。
日本には深刻な保育園不足、待機児童の問題があります。
この問題の解決方法は単純かつ簡単で、
保育所、保育園を増やし、そこで働く保育士も増やさなければなりません。
資格を持ちながら働いていない人が50万人もいるんですから、
潜在的供給能力はあるので、この人たちが働ける環境にするため、まずは国策として最低賃金を保証するか、国から補助金をだすような政策が必要になると考えます。
少子化が国難だというのであれば、政府が動かないと歯止めはかけられません。
まずは子供を産みやすい環境作りが大切ですよね。
経済的理由で共働きをする方にとって子供を預ける施設は必要ですから。
少し保育士の話をしましたが、
保育士に限らず栄養士や介護士は国にとっても、日本国民にとっても必要不可欠な存在であることには変わりません。
ホリエモン発言の意見の一つである
「転職したらええやん」
は一個人で見れば給料面で解決するかもしれませんが、
社会全体で見れば、この栄養士や保育士、介護士が全員転職してしまったら
国として存続できませんよね。
だれが栄養管理するんですか。
だれが子供みるんですか。
だれが高齢者の介護するんですか。
って話になります。
全員が全員、お金の為だけに働いているわけではありませんし
たとえ低賃金だとしても好きな仕事、やりたい仕事があるんです。
日本国民全員がホリエモンの様なお金を稼ぐ力があるわけではありませんし、
「その職種を選んだお前が悪い」
という方は、そういった仕事をされてる方のサービスを一生受けないでもらいたいものですね。ホリエモンが80代くらいなって介護サービスを受けたとき、
介護士に向かってお前が終わってるなんていえるんですかね
とにかく国民が絶対に必要とする職種に関しては政府主導で動いて、労働環境の改善、賃金の保証をして、働きたい人が働ける環境を作らなくてはならないのです。
その日本政府が何も手を打たないという意味での「日本終わってるw」だと私は思います。